天使ガブリエルがナザレの町のマリアに現われ メシアの母になるであろうと告げる。「どうしてそんなことがあり得ましょうか」と当惑したマリアは尋ねる 「私は男を知りませんのに」と。いと高き御者があなたを被うのです とガブリエルに保証されて マリアは謙虚に同意します。
マリアは天使から 親類のエリザベツが年をとっているにもかかわらず ヨハネと名付けなければならない子をみごもっていると知らされて エリサペツを訪間します。マリアが賛歌「マニフィカト」を歌ったのはこのときでした。マリアがみごもっていると気づいたとき ヨセフは衝撃を受けました。表沙汰にしてマリアを恥ずかしめようにするため ヨセフはマリアとひそかに離別しょうと考えました。しかし 天使がマリアヘの神の計画を説明してヨセフを慰めたのです。このような困難なときに ローマ皇帝の命によって行われる人口調査のために、ヨセフは妻マリアをベツレヘムヘ連れて行かなければならたかった。
イエズスはこのときに生まれ キリスト誕生物語でなじみ深い出来事が記述されている訳です。宿屋 馬小屋 まぐさおけ 星 東方の三賢者(博士)と羊飼いたちの出会です。出生後8日目に幼子は割礼を受け 天使ガブリエルの指示どおりイエズスと名づけられました。さらに40日後に マリアとヨセフは清めの式のために神殿に現われます。ヘロデスがイエズスを殺そうとしていることを天使から知らされたヨセフは マリアとイエズスを連れてエジプトに逃げ ヘロデス死亡の知らせをうけるまでエジプトに留りました。そしてエジプトから故郷の町ナザレに帰ります。
その後の30年聞に わずか1回だけ聖家族について書かれています。イエズスが12歳のとき 両親は過越祭のためにエルサレムに上りました。途中でイエズスを3日間見失ったが とうとう神殿で司祭たちといっしょにいるイエズスを発見します。イエズスの公生活は30歳のときに始まります。カナでの婚宴のとき 新郎新婦を助けるため マリアの要請にこたえてイエズスは水をぶどう酒に変えるという最初の奇跡を行ないました。
イエズスの宣教活動期間にマリアは数回現われますが いつも背後にいます。イエズスが十字架につけられたときにそばにいたマリアは 自分の子からヨハネに面倒をみてもらうようにと託されました。マリアは使徒たちとともに五旬節の日の聖霊降臨を待ちます。聖書はマリアのその後について何も記述しておりません。
明らかにマリアはその後しばらくエルサレムで生活したようです。しかし イエズスの昇天後数年経てエフェソで死亡したという伝承も残っています。マリアについての二つの基本的信仰は マリアが神の母であったこと イエズスの処女懐胎の二つは 福音書の中に疑義をはさむ余地のないほど明らかに記述されています。これ以外のマリア論の諸点も重要です。それらの点は聖書に基づいてはいるのですが 福音書の中に念入りに記録されてはおりません。